UMITRON CELL海面に立つ!!
こんにちは、蒼い彗星の竜太郎です。
先週UMITRONより送られてきた謎の巨大な段ボール
その正体はなんと!待望のUMITRON CELLでした!
IoT・AI技術を活用したスマート給餌機「UMITRON CELL」とは?
UMITRON CELLは「まるで自分の手でいけすの魚に餌やりをしているような感覚で、スマホから餌やりができる給餌機」です。リアルタイムの映像や過去の動画やデータをもとに、手軽で快適な餌やり環境を提供します。
養殖で発生する事業コストのうち、約6割は魚を育てるために使う餌代であるため、細やかな制御をすることが重要です。
きめ細やかな餌のコントロールを、家からでも手軽に実現できます。
さらに、魚が餌を食べているか食べていないかを独自の人工知能が判定し、通知するシステムを搭載しており、養殖にかかるコストの削減に加えて、働く人の労働環境改善の両立を図ることができます。
なぜ必要なのか
赤坂水産にUMITRONCELLが必要な理由は、①高品質な真鯛をお客様の望む形でお届けしたい、②環境に寄り添い、養殖業のサスティナビリティを高めたい。からです。
①高品質な真鯛をお客様の望む形でお届けしたい
赤坂水産では、活魚、もしくは「津本式究極の血抜き」を施した最高の状態で、真鯛を提供しています。
また、多くの養殖事業者は、いけすの中の魚をサイズに関わらずすべて出荷するのですが、赤坂水産では希望するサイズの魚をいけすから選びとって出荷することをやっているんです。
すごく手間はかかるのですが、効率よりもまずは出荷先のお客様のニーズを大切に取り組んでいます。
しかし、こだわった品質、最善のサービスで真鯛を提供しようとすると、真鯛一尾にかける時間はどうしても多くなってしまいます。
そのため養殖の作業のうち、UMTIRON CELLで効率化できるところは効率化して、一緒に赤坂水産で働く仲間の働き方も考えながら、最高品質の魚を最高の形で提供していきたいです。
②環境に寄り添い、養殖業のサスティナビリティを高めたい
今までのタイマー式自動給餌機では、生け簀にいなければ魚を食べている様子を見ることが出来ず、もしかしたら無駄になっている餌もあったかもしれません。
魚が食べず無駄になる餌がある場合、自社の漁場に負担がかかるだけでなく、餌の原料に使用した小魚まで無駄になります。
これは、今後世界で不足するであろう、たんぱく質資源を無駄にしているということ。
少しでもこのようなロスや環境への負担をなくし、養殖業の持続可能性(サスティナビリティ)を高めていきたいです。
「UMITRONの白い悪魔」の美しい佇まい
設置してみました
UMITRONCELLの本格的な運用は、6月に稚魚を池入れしてからとなりますが、動作確認のために今回は別の生け簀に設置してみます!(ただ早く動かしてみたかっただけ)
見せて貰おうか、UMITRONの給餌機の性能とやらを
船で運搬します
船から生け簀へ2人で移動しました
ロープで固定して設置完了!遂にUMITRONCELLが弊社の漁場に・・・感慨深いです。
今回は、昨年6月に稚魚入れした2年生に使用いたします!
https://akasakasuisan.co.jp/madai/347
1年でこれだけ成長しました
給餌してみました
上部から餌を入れます
たっぷり400Kg入ります
早速餌を落としてみました
スムーズな給餌に魚も入れ食い状態です!!
スマホからの操作も直感的でとても使いやすいです!
今回は入れ食い状態のうちに餌が終わってしまったので、気になるAI判定やカメラ、スマホのUIについては、追ってお伝えできればと思います!
最後に大切なことを。
こちらのUMITRONCELLは、クラウドファンディングを通じて、海を想う方々からいただいたもの。
UMITRONCELLと共に託された意思を、美しい海を守りながら、最高品質の真鯛を提供することで示していけたらと思います!
また、良質なたんぱく質の安定供給を、与えられたミッションの1つと捉え、環境に配慮しながらも、養殖業を効率化する道を模索して参ります。
クラウドファンディングにご支援、ご声援いただいた方々、誠にありがとうございました!