漁村ライフ

新たな力

赤坂です。4月は入学式や入社式、部署異動などがあり、多くの方にとって新しい生活が始まる月ですね!

覚えている方は少ないかもしれませんが、赤坂水産ではちょうど昨年の今頃、スタッフの募集をはじめておりました。



焦っているわけでもなかったので、どこの求人サイトにも掲載せず、自社サイトのみで告知しておりました。

あれから何もアナウンスをしておりませんが、この片田舎の無名な会社が、求人サイトにも掲載せず新入社員を迎えることが出来るのか!?


今回はその結果についてお話したいと思います。


求人の結果発表

求人の結果ですが、ありがたいことに、自社サイトのみでの告知にも関わらず、物好きの数名の方からお問い合わせをいただきました!



そして、この4月から新入社員をお迎えすることが出来ました!

新人は、この春岡山県の高校を卒業した、釣りや魚料理が大好きな18歳です。


皆勤賞をとる丈夫な体、高校生とは思えない包丁さばき、飲食店でのバイトで培われた社会性、何より魚に対する興味関心の高さに、先輩社員からアツい期待が寄せられている逸材です!

住まいは、空き家をリフォームした社員寮です。近隣の皆様、どうぞよろしくお願いします!

新人が高校生の時に造った白寿真鯛と横綱ヒラメのお造り


赤坂水産を知ったきっかけは、なんと『津本式究極の血抜き』のyoutubeチャンネルだそうです!
魚の扱い方を勉強するために、高校1年生の時から津本式チャンネルをよく見ていたそうです。


懐かしのデビュー作

津本式と養殖のどちらにも関わることのできる赤坂水産を志望したとのことです。
(第一志望は津本さんのいる長谷川水産だったようですが・・・笑)

入社にいたるまで


今回の求人は、活魚運搬車の運転業務も視野に入れ、自動車免許を取得している社会人の方をメインターゲットとしておりました。

そのため、地元の高校にすら求人を出しておりませんでした。

しかしある日、1本の電話がかかってきました。


「赤坂水産へ就職したいので、高校に求人を出してもらえませんか?」


これが彼とのはじめての接触でした。

まさかの逆ナン?
に戸惑いつつ、ハローワークに相談し、求人票を作成して高校に提出しました。

そして、理想と現実のギャップを埋めてもらうため、一度見学に来てもらうことになりました。

なんせ、養殖設備はAIIoT搭載給餌機など最新のものを使っておりますが、職場の建物はボロいし、自慢の津本式加工場は、津本さん本人に監禁部屋とやゆされる始末・・・

何より、大都会岡山市で育った人が、この西予市三瓶の住環境に耐えられるのかが、正直不安でした。


そのため、見学の際は、あえて気取らずありのままの赤坂水産を見てもらい、西予市三瓶という町についても出来るだけ説明しました。

それでも、魚に触れる時や、津本式で仕立てた魚を食べた時の目が輝いており、この人は本当に会社の規模や安定性より、魚と触れ合えることを望んでいるんだなと感じました。


帰りの際には、新卒がとても貴重なタイミングであることを説明し、くれぐれも沢山の会社を見た後に決断してもらえるようお願いしました。


見学から2か月程経ち、就職希望の意思が固まり、超難関の入社試験を突破して、晴れて入社してもらうこととなりました!

津本式を練習中、まずはわた抜きから

西予市の自然あふれる住環境も、人によっては魅力的に映るようです。

個人的には、西予市で新たに働くこととなった方々同士の懇親会や、若手限定の趣味サークルがあれば、より西予市ライフを楽しんでもらえるだろうなと思います!

(西予市雇用地域促進協議会さんお願いします!)

既に先輩社員に連れられて、養殖生けす周辺での鯛ラバを満喫しているようです😂


スズキの写真ばっかりやないか!鯛を釣れ鯛を!

水産業界に若い力を呼びこむには

即戦力の若手社員が運よく入社した赤坂水産ですが、実は別の高校生の方からも、弊社に興味があり、求人票を送ってほしいとの連絡をいただいておりました。

水産業界のどこを見ても、人手不足、後継者不足の声で溢れていますが、「魚に触れたい!」と思う若者は、どうやら一定数いるようです。

また、そういう若い方は、田舎への適応力も高い気がします。

しかし、魚を扱うことに興味があっても、中々それを勉強できる機会や、仕事の内容を知る機会は多くありません。

そのため、水産業界に敷居の高さを感じている若人も多いかもしれません。

今回の経験を通し、Youtubeの津本式チャンネルは、若い方が慣れ親しんだメディアで、魚の扱い方を気軽に学ぶことが出来るため、魚に触れたい若い人と、水産業界を繋ぐ架け橋になっていると実感しました。

また、私には、津本さんほどの発想や発信力はないですが、魚を美味しくするために新たなことにチャレンジし、それを適宜SNSで情報発信をすることで、若い方から共感が得られているのかなと思いました!

これからも、水産業界の楽しさや課題と感じていることを、適宜情報発信して参ります!
(でもTikTokは敷居が高い・・・)

あと、入社後に後悔させないように出来るだけ頑張るので、若人の皆様、赤坂水産をよろしくお願いします!






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